top of page
ソマリア連邦共和国 Federal Republic of Somalia

01

女性の痛い割礼

北ソマリアのソマリランド(Somaliland)では、女性を「純潔」に保つとして、女性の性器を切除する慣習が広く行われています。

ソマリランドでは、25歳以上の女性の大半が、「ファラオニック」と呼ばれる最も過酷な女性器割礼(FGM)を経験しています。

陰核と小陰唇を切除し、一部を切除した外陰唇を縫合して、尿道と生理のために小さな開口部だけ残すやり方です。

この割礼は通常、5から11歳のときに、鎮痛剤も使わずにかみそりを使って行われます。

結婚するまで縫合されたままで、初めての性行為のときに開けられ、男女双方に激しい痛みがともないます。

もしくは、はさみで切り離されます。

 

女性器割礼を行う人たちは「カッター(切る人)」と呼ばれ、社会的地位があるとともに、かなりの収入があります。

1人の割礼を行うには30分ほどかかり、30~50ドル(約3100~5100円)の稼ぎになります。

 

縫合による副作用には、尿の滞留、生理の妨げ、痛み、出血、出産時の合併症などがあり、こうした問題のために女性器割礼は問題視されてきました。

最近は、健康を害するリスクが指摘されるようになり、この慣習を疑問視する動きも見られ始めています。

2015年      11

bottom of page