






since 05th, Nov, 2015
旅の作り方 by 気ままな旅人 Wix.comで作成したホームページです。

マーシャル諸島 Republic of the Marshall Islands
01
マーシャル諸島はサンゴで できている
2015年 11月
マーシャル諸島は、「太平洋の真珠の首飾り」と呼ばれる29の環礁(サンゴ礁でできたリング状の島)と5島から成り立っていて、すべてサンゴでできています。
人々が歩くのもサンゴの上、ビルも家もサンゴの上に建っていますし、木もサンゴの地面から生えています。
近年、アスファルトの道路ができていますが、それもサンゴの地面上に敷かれています。
02
マーシャル諸島で標高の一番高いところは鉄塔の頂上
マーシャル諸島で一番高いところは、なんと鉄塔のてっぺんです。
マーシャル諸島はサンゴ礁でできており、国内の一番標高が高いところでも5メートルにすぎません。
平均標高は約2メートルです。
低気圧が発生すると、海面が上昇する上に、大きな波が起こります。
ときに、この波は島の東から西に通り抜け、水浸しになります。
2015年 11月
03
子供が1歳の誕生日を迎えると村人総出でお祝い
マーシャル諸島では子供が1歳の誕生日を迎えると、村人全員でお祝いをします。
これは、元気に生まれてきたにもかかわらず満1歳を迎えることなく亡くなってしまう子供が多かった昔は、1歳を迎えたことをことのほか祝うことが多かったためだそうです。
これをケーメンといいます。
小規模なケーメンでも、招待客が50人以上になるのは当たりまえで、大規模なケーメンになると300人以上の人がお祝いに集まります。
招待客に振舞うご馳走などを準備する親は、出費も多く大変ですが、借金をしてでも盛大に行うものなのです。
日本で例えるなら結婚式に近いレベルです。
世界保健機関(WHO)が発表した「World Health Statistics 2010(世界保健統計 2010)」によると乳児の死亡率(年間の1000人出産当たりの生後1年未満の死亡数)は、日本は1000人中3人で、マーシャル諸島は30人です。
医療水準が上がった現在でも、このような統計が出ています。
2015年 11月
04
親族で一番偉いのは、母方の叔父
マーシャル諸島は母系社会です。
子供は母系の親族集団に所属することになります。
自分が所属する親族集団の中で一番偉いのは、母方の叔父さんです。
母方の叔父さんの言うことは絶対で逆らえません。
また、母系制の為、財産は女性が握っています。
その為、お父さんとお母さんが離婚すると、たとえ離婚の原因がお母さんだったとしても、お父さんが手荷物1つで出ていくという姿が、かつてはみられました。
しかし、近年では男女同権という意見も現れ、女性が出ていくこともあるようです。
2015年 11月
05
ホームレスがいない社会
マーシャル諸島には「チバン」という習慣があります。
日本語にすると“助ける”という意味になります。
重い荷物を持っているときに持ってあげる、小銭がないときに小銭を貸す、夜中に腹痛をおこした隣人を病院まで送ってあげる、島の中で取れる食料も決して独り占めせず、親戚や近隣の住人に分け与えます。
マーシャルの人々は自分の要求は正直に相手に伝えます。
でも、相手の要求も受け入れるという社会が成り立っているのです。
皆が助け合う習慣をマーシャル諸島の大事な習慣と考えているのです。
「チバン」という習慣がある為、マーシャルにはホームレスがいません。
2015年 11月
06
地球温暖化によって国が沈むかもしれない
マーシャル諸島共和国の平均海抜は約2mととても低く、地球温暖化による海面上昇の被害が将来、拡大することが懸念されています。
地球温暖化に関して世界的権威のある「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」は、報告書の中で「海面が1m上昇した場合、マーシャル諸島共和国マジュロ環礁の80%が失われる。」としています。
過去100年間にわたって、先進国は温暖化の主たる原因である二酸化炭素の60%以上を排出してきました。
マーシャル諸島共和国の二酸化炭素排出量は世界全体の0.004%にも満たないものです。
しかし、その平均2mという低い海抜ゆえに、地球温暖化による海面上昇と異常気象の影響が最も大きく出てしまいます。
マーシャル諸島のCO2排出量はほぼゼロであるのに、こうした海抜の低い国が真っ先に地球温暖化の被害を被ることになってしまうのです。
いわば、温室効果ガスを最も多く排出している先進国がマーシャル諸島のような島を沈めているようなものなのです。
もし、本当に国が沈んでしまったら、住む場所を失ったマーシャル国民は環境難民となってしまいます。
2015年 11月