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バチカン市国 Vatican

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バチカン市国独自のパスポートは無い

聖座の外交官や各省庁の官職にある者は、教皇庁の公用の必要がある場合に教皇庁のパスポート、いわゆる外交旅券を取得することができます。

一般のバチカン市民には市国パスポートは発給されません。

イタリアとの間の移動、イタリアなどシェンゲン協定国間の移動にはパスポートは不要であるため、概ね西ヨーロッパ大陸部は自由に移動できます。

また、全ての者がバチカンの居住権とあわせて従来の国籍も保持している(二重国籍)ので、そちらのパスポートを所持できます。

 

2003年末の時点でバチカン国籍を保持するものは552名に及びます。

そのうち61人が枢機卿、346名が司教、司祭などの聖職者、101名がスイス人衛兵、44人が一般の職員です。

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バチカンの傭兵はスイス人

それまで教皇領では臨時傭兵を雇ってきましたが、1505年6月、教皇ユリウス2世が常備軍を創設することを決定した当時、ヨーロッパの傭兵の中でスイス傭兵が無類の強さで知られていた為、採用されました。

その習慣が今でも続いているのです。

 

今日の任用基準は次の通り。

  • カトリックのスイス市民

  • 年齢は19歳から30歳まで

  • 身長は1.74メートル以上

  • 中等学校または相当する職業訓練校と、スイス軍の基礎訓練課程を修了

  • スポーツ能力と人品が良好であること

  • 伍長と兵は独身であること

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