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フィリピン共和国 Republic of the Philippines

01

カトリック教国

スペインの植民地であったフィリピンは、アジア唯一のカトリック教国です。

カトリックが8割以上を占めます。

政府機関や学校にはマリア像が掲げられ、行事のたびに神父が呼ばれて演説をし、賛美歌を歌います。

また、彼らは日曜日は教会へ行きます。

フィリピンの地方へ行けば行くほど敬虔な信者が多く、毎週日曜日の朝は教会周辺がごった返し、町の中心から人がいなくなったんじゃないかと思うほどです。
宗教は彼らの生活文化に深くかかわっています。

避妊や離婚は許されません。

 

フィリピンでは、9月になるとクリスマスの雰囲気になり始め、町のあちこちでクリスマスの飾り付けを目にしたり、クリスマスソングを耳にします。

また、聖週間には、会社、レストラン、映画館、公共交通機関さえも一斉に休業します。

聖週間は、イースター前の1週間のこで、毎年だいたい3月末~4月半ば頃です。

フィリピンの人々にとって、宗教は欠かせない生活の一部となっています。

2015年      11

02

なぜ、フィリピン人の男性は働かない

町には仕事もしないでブラブラしている人、特に働き盛りの男性がたくさんいます。

フィリピンの女性は旦那さんの事をとても愛してしまうため「仕事に行くとそこで浮気するのではないかと考えてしまって、奥さんが働いて旦那さんは家で子供の面倒を見ている」といった話も聞きます。

 

問題点の一つは、就業の契約期間が短いために(日本のように終身雇用のような形態ではない)先の不安がかなりある、ということです。

ですが問題はもう一つの方で、どの仕事も給料が安いということです。

大家族を支えるためにはあまりにも給料が少なすぎます。

これは公務員などにも言えることで、そういうこともあって「袖の下」を公然と要求してしまう公務員も出てきてしまっています。

そして、高い給料を得る仕事に就くには高学歴、つまり大学を卒業していなければ、そのチャンスすらありません。

高学歴の末に職に就き、その後その職業による権力を自分の力と勘違いし、本来しなくてはいけない事をやらなくなったりとか、「袖の下」がなければやらないという悪しき慣習も蔓延ってしまっています。

2015年      11

03

フィリピン式ID

フィリピンには日本のような「戸籍」とか「住民登録」というものはなく、生まれた時に所轄の役場に届ける「出生証明書」しかありません。

これは親とか兄弟とはリンクされないで、あくまでその人個人を証明するだけのものです。

そして、出産時にこの届けを出されていない人もたくさんいて、結局その証明書を取れないので結婚の手続きもしないということもあるようです。

フィリピンの結婚は日本のような「手続き婚」(まず最初に籍を入れる)といったものよりも、とりあえず一緒に住んでしまうという「事実婚」の方が多いです。

その後、書類上も結婚する人もいますが、そのまま籍を入れずにいてしまう人も多いようです。

2015年      11

04

水商売の在日フィリピン人が多いのは?!

日本に仕事に来ているフィリピン人といえば、『水商売』に関係しているというイメージを持つ方が多くいます。

日本は外国人に単純労働等のVISAをほとんど発給していない為、かなりの専門職でなければ仕事での入国はできません。

そこで、彼女達はエンターティナー(歌手やダンサー)という資格をフィリピンで得て、その資格で多数のフィリピン人が日本に入国しています。

 

フィリピン以外の国で働くフィリピン人(OWF)は、世界中にいます。

フィリピン人は教育の過程で、英語がしゃべれますので、高給を求めるために英語圏の外国に仕事を求める人もたくさんいます。

フィリピン人の一番の特徴ともいえるホスピタリティを活かせる、看護師や介護士・メイドなどの仕事についている人も多いようです。

OFWと呼ばれるフィリピン人は、全世界に300万人以上いる(一説には全国民の10%が海外に流失している)と考えられ、フィリピンの外貨獲得には切っても切れない存在になっています。

2015年      11

05

ジャピーノ

「ジャピーノ」とはジャパニーズとフィリピーノのふたつからできた造語で、ようするに、日本人とフィリピン人の間にできた子供という意味です。

が、「ジャピーノ」と言った場合には、多くの場合、『日本人の父親に捨てられてしまった』と言うニュアンスを伴います。

一つは、日本国内やフィリピンで知り合った日本人男性とフィリピン人女性が、大人の関係になり子供ができてしまい、諸諸の事情から結婚をしないうちに別れ、その子供だけがフィリピン人のお母さんと一緒に取り残されてしまう…というものです。

はじめから結婚するつもりもない日本人に騙されてというフィリピン人女性もいます。
もう一つは、結婚はしたものの、その後、諸諸の事情から離婚してしまい、お母さんが子供を連れてフィリピンに帰ってしまったという例です。
こういった事の後に、ちゃんと父親としての責任を果たさずに、経済的な支援をまったくしなくなってしまう日本人がいます。中にはもっと悪質な例もあります。

奥さんと子供がフィリピンに里帰り中に、旦那さんが日本サイドで、奥さんに何の相談も無く籍を抜いてしまい、そのうちにVISAが切れてしまった奥さんが(外国人の奥さんは日本人の配偶者としてのVISAを貰って日本に滞在していて、1年や3年といった期間で更新をしなくてはいけません)日本に再入国できなくなってしまっているという事実もあります。

日本人とフィリピン人の国際結婚の統計では、2001年の結婚数は7,243件で離婚数は3,025件。2002年は結婚数が7,734件で離婚数は3,210件となっていて、その離婚率は42%にもなります。

2015年      11

06

葬式で博打?!

フィリピンでは、誰かが亡くなった後は博打を堂々とやっていいという習慣があります。

しかも、亡くなった遺体のすぐそばで結構な人数で博打を楽しみます。

2015年      11

07

離婚できない国

フィリピンには離婚制度がありません。

日本のように別れたいといっても、離婚届を出して成立するというわけにはいかず、離婚をする為にまず裁判所に「婚姻無効」の申し立てをし、これを認める裁判所の判決が必要となります。

こうした申し立てと判決がないまま、「何年も別居しているから」と、他の異性との婚姻手続きをしても当然、重複結婚になってしまいます。

離婚制度がない国は、バチカン市国を除けば世界でただ1カ国、フィリピンだけです。

カトリック教徒が8割以上を占めるフィリピンでは、教会や保守派などが宗教と結婚とを強く結びつける考え方から、離婚制度の導入に反対してきました。

2015年      11

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